京都というと、情緒ある景色や歴史的な建造物が多くある観光地です。長期休暇を利用して、京都へ旅行に出かける人は少なくありません。ただ京都の観光名所は広範囲にあるので、土地に不慣れだと迷子になってしまいます。
しかし、バス旅を利用すれば効率よく名所を巡ることが可能です。そこで、ここからは京都のバス旅でおすすめのスポットを紹介します。
伏見稲荷大社はバス旅で人気
京都のバス旅といえば、伏見稲荷大社は非常に人気の観光名所といえます。京都駅からバスで短時間でアクセスできるため、一年を通してたくさんの参拝者で賑わっています。そもそも伏見稲荷大社とは稲荷神社の総本宮で、商売繁盛や家内安全などのご利益があると言われています。
その最大の見所といえば、鳥居が隙間なく連なってトンネルのようになっている「千本鳥居」でしょう。朱塗りの鳥居がたくさん並んでいる光景は、圧巻の一言に尽きるでしょう。鳥居というのは、神様が住む世界と人間が住む世界を隔てる門の役割を果たしていると言われています。
したがって、伏見稲荷大社の鳥居をくぐると異世界に入った気分を味わえますよ。千本鳥居は、江戸時代に願いごとが叶いますようにという気持ちを込めて鳥居を神社に奉納する習慣から広まりました。伏見稲荷大社には、およそ1万基もの参拝者の願いが込められた鳥居があると言われています。
他の名所では見られない景色であることから、インスタ映えスポットとして人気を集めています。また、伏見稲荷大社は元々は五穀豊穣の神様であったことから、その五穀を食べるすずめの焼き鳥が名物として販売されています。
醤油味でとても美味しいと評判なので、興味のある方は試してみると良いでしょう。
金閣寺も人気の名所
京都への観光というと、真っ先に金閣寺に行きたいと考える人は多いことでしょう。金閣寺は京都駅からバスですぐにアクセスできるので、交通の便宜性も高い名所といえます。そもそも金閣寺は、室町時代に室町幕府の3代将軍である足利義満によって建てられました。
1層は寝殿造の法水院、2層は武家造りの潮音洞、3層は禅宗仏殿造りというように各層によって造りが異なっているのが特徴的です。2層から3層には純金の箔が貼られていますが、その金の総量は20キログラムもあるということです。
金色に光り輝く美しい金閣寺は、素晴らしいの一言に尽きます。世界に類ない建造物であることから、1994年(平成6年)にはユネスコの世界文化遺産に登録されました。その美しさを堪能するために、国内だけではなく海外からも多くの観光客が訪れています。
金閣寺は、季節によってさまざまな表情を楽しめるのも魅力です。例えば、秋の季節は紅葉とのコントラスト、冬の季節は真っ白い雪に覆われた風景を満喫できるのです。再び訪れてみると違った感動が味わえるので、何回来ても飽きることがない名所といえるでしょう。
舞妓の京踊りを楽しめる
京都で舞妓さんに会いたいという方に人気なのが、鷹ヶ峯しょうざん庭園という名所です。こちらは、3万5千坪という広大な敷地の中に見事に整えられた日本庭園があるのが特徴です。春に梅、夏に菖蒲、秋に紅葉というように四季折々の景色を楽しむことができます。
また、庭園内には「峰玉亭」、裏千家十一世家元の設計による「聴松庵」、「酒樽茶室」というように複数の茶室があるのも特徴です。茶室は細部にこだわって造られているので、見ごたえがありますよ。夜になると庭園や茶室がライトアップされるため、幻想的な雰囲気の中で散策を楽しむことができます。
鷹ヶ峯しょうざん庭園には、日本料理を堪能することができる座敷があります。ここでは、舞妓さんの京踊りを観賞しながら美味しい京料理を味わえます。ゆったりとした音楽に合わせて舞妓さんが壮麗に踊る姿は美しく、風流な時間を過ごすことができますよ。
舞妓さんが踊り終わったら、食事をしながら会話をすることも可能です。さらに、舞妓さんと写真を一緒に撮影できるので、京都での旅の良い記念になることでしょう。
京都にある歴史ある公園
まったりとした時間を楽しみたい方に人気なのが、円山公園です。この円山公園とは、明治19年に八坂神社の東に開設された京都市最古の公園のことです。およそ8千平方メートルという敷地内に、壮麗な回遊式日本庭園があるのが特徴です。
桜や紅葉というように季節ごとに移り行く風景を楽しむことができます。特に春のシーズンには、美しい枝垂桜を一目見るために日本中からたくさんの観光客が訪れています。円山公園内には、坂本龍馬と中岡慎太郎の像が飾られているのも特徴的です。
この像は昭和11年に建てられたのですが、第二次大戦中に撤去されてしまいました。しかし、戦後の昭和37年(1962年)に像は再び建てられたとされています。坂本龍馬と中岡慎太郎が一緒の像は珍しいことから、歴史マニアの間で有名なスポットとなっています。
その他にも、円山公園内には、1909年に実業家が国内や海外から来たお客さんをもてなす目的で建てた迎賓館をそのままカフェにしたお店があります。「長楽館カフェ」という名称で現在も経営しているのですが、コーヒーや紅茶、ケーキなどを味わうことが可能です。
よって、公園を散策した後にゆっくりと休憩がてら利用してみると良いでしょう。
お茶を堪能できる名所
京都市北東部にある三千院は、皇室にゆかりのある寺院として有名な名所となっています。JR京都駅からバスで約1時間かかりますが、美しい日本庭園を満喫できることから大変人気です。特に緑色の苔がびっしりと並ぶ庭園がひときわ美しく、インスタ映えスポットとして定着しています。
さらに、季節ごとに桜や紅葉、アジサイやシャクナゲ、雪景色など美しい景色を眺められるのも魅力といえるでしょう。三千院の山門のすぐそばにある「客殿」という建物では、お茶をじっくりと味わうことができます。きめ細やかに泡立てられた抹茶と和菓子を美しい日本庭園を観賞できる場所で堪能することができるのです。
苔が美しい静かな庭園を見ていると、仕事などで忙しく過ごしている日々を忘れてのんびりとした時間を過ごせますよ。日常生活では、カフェに入って紅茶を飲むという方は多いでしょう。しかし、せっかく京都に来たのだから、寺院で抹茶を楽しめば良い思い出になることでしょう。